ボアオ・アジア・フォーラムの年次総会が本日から11日まで中国の海南省博鰲（ボアオ）市で開催される。「緑の回復：アジアの持続可能な発展に向けた現実的な選択」をテーマに、各国首脳や各界の人々が、金融危機後の持続可能な発展の実現や協力の深化について、幅広く踏み込んだ議論を行う。中国・ASEAN自由貿易圏の全面的なスタート以来、アジア各国の政府要人、オピニオンリーダーが幅広く参加する、初の大規模な多国間対話だ。10日の開幕式では、中国の習近平国家副主席が招待を受けて出席し、基調講演を行う。「中国新聞網」が伝えた。

　9日は、「青年リーダー円卓会議：危機とエコ解決策」「多国籍企業中国地域社長円卓会議：『緑の中に金がある』----エコ成長時代の企業経営戦略」「ボアオ資本フォーラム：経済モデルの移行における資本市場の位置づけ」などが催される。

　龍永図事務局長は8日、「世界経済にはすでに回復の兆しが差しているが、金融危機はまだ終わったとは言えない。中国やインドといったアジア諸国はかなりの経済成長を維持しているが、回復基盤はなお盤石ではない。したがって、どのようにして迅速に危機を脱し、回復を実現するかと同時に、長期的視点に立ち、構造調整や経済モデルの移行を断行し、経済・社会・環境の協調発展を実現することが、アジア各国首脳の関心の焦点となっている。緑の回復は、すでにアジアの持続可能な発展に向けた現実的な選択となっている」と述べた。

　総会にはアジアと世界各地の政府首脳、企業首脳、著名な専門家や研究者、国際機関や非政府組織の代表、記者ら計2000人が出席する。企業からの参加数は予想を大きく上回った。企業からの参加希望者が多すぎたため、事務局はやむを得ず参加資格を年間売上高10億元以上に引き上げた。現在までに企業首脳900人の出席が確認されている。（編集NA）

　「人民網日本語版」2010年4月9日